#001, 羅城門,らじょうもん

平安遷都に際し、羅城門造営に徴用された飛騨の番匠たちの苦難と役人たちとの抗争を描いた長編

初出：小説現代 1978年06月〜08月号

#002, 天平大仏記,てんぴょうだいぶつき

東大寺の大仏建立をめぐる政治的陰謀を多彩に描いた長編

#003, 陸奥甲冑記,みちのくかっちゅうき

大和朝廷・桓武天皇がはかる中央集権化の侵攻に抗し、果敢な抵抗を行う東国蝦夷たちの姿を描いた長編

単行本書き下ろし

#004, 染織曼陀羅,せんしょくまんだら

#005, 寂野,さみしの

初期作品集

#006, 利休啾々,りきゅうしゅうしゅう

作品集

目次：無明の宿/暗闇心中/冬の虹/弥助の首/狐蕪村/利休啾々

#007, けもの谷,けものだに

#008, 淀どの覚書,よどどのおぼえがき

作品集

#009, 討たれざるもの,うたれざるもの

目次：霧の中の刺客/闇の音/討たれざるもの/冬の鼓/扇の月/鬼火

#010, 修羅の器,しゅらのうつわ

単行本書き下ろし

#011, 黒染の剣,くろぞめのけん

宮本武蔵に兄弟を討たれた吉岡一門が、苦闘のなかで、女たちの手により吉岡染めを継いで、生きていく姿を描いた長編。作品集『寂野』所収の表題作「寂野」の題材を大きく展開。

初出：京都新聞夕刊 1982年01月04日-12月28日

#012, 葉菊の露,はぎくのつゆ

勤王か佐幕か、美濃郡上藩の存亡をかけて、会津戦争に加わった凌霜隊（りょうそうたい）の悲劇を描いた長編

初出掲載：「中日新聞」1983年07月01日〜1984年07月24日連載

#013, 染織草紙,せんしょくぞうし

逸話や秘話を紹介しながら日本の染色文化の深さを綴る83の随想集

初出：「西陣グラフ」（西陣織物工業組合発行）1950年春より何度か標題が変わりながら連載されたもの

#014, 七福盗奇伝,しちふくとうきでん

連作時代小説：応仁・文明の乱終息後の世上不安な京の町で、南朝の皇胤・千住姫とその一党が七福神の面をかぶり、京の悪に天誅をくだす。

初出掲載：「月刊カドカワ」1983年07月号より隔月１年間連載。

#015, 夕鶴恋歌,ゆうづるこいうた

作品集

#016,蜜柑庄屋・金十郎, みつかんしょうやきんじゅうろう
　　　黒髪の月,くろかみのつき　　再版時改題

作品集

#017, 花篝　小説日本女流画人伝,はなかがり

歴史上の12人の女流画家の生きざまを描いた作品集。

目次：悲の枕（狩野屋左女）/戊辰の月（池旭女史）/夜の鶴（大橋女）/軒端の竹（妙性尼）/野狐（お栄）/熊野の帖（絵式部・定子）/祇園茶店の女（池玉蘭）/夫婦の鼓（清原雪信）/千代のさかえ（狩野千代女）/寒椿（土岐願西尼）/花篝（三上玉蓮女）/あしたの雲（勾当内侍・妙子）

#018, 闇の絵巻,やみのえまき

#019, 森蘭丸,もりらんまる

織田政権の有力な経済官僚として期待されながら、本能寺の変で非業の死をむかえた若者の姿を、歴史上の正しい位置にもどすべく描いた長編

初出掲載：「別冊小説現代」1985年新秋号。出版時旧稿を採録し補筆、訂正

#020, 花僧,かそう

#021, 忠臣蔵悲恋記,ちゅうしんぐらひれんき

忠臣蔵事件のなかで埋もれていった女性たちの悲しみをえがきだした作品集４編

#022, 千姫絵姿,せんひめえすがた

#023, 虹の橋,にじのはし

京の建仁寺脇の長屋でともに育った若者たちも、やがて、それぞれの道にたびだっていく。幸薄い若者たちがせいいっばい生きていく姿を描く長編。

#024, 花暦　花にかかわる12の短篇,はなごよみ

目次：寒椿/転生の梅/月の鬘/桜狐/重畳の藤/みどりのつるぎ/蓮見船/定家狂乱/夏花比翼図/野ざらし/菊日和/雪の花

#025,覇王の女　春日局波乱の生涯　,はおうのおんな
　　　江戸の鼓　春日局の生涯　,えどのつづみ改版時改題

戦国争乱に生き、将軍・家光の乳母、大奥総取締として権勢をふるった春日局（かすがのつぼね）の真の人物像とは----長編歴史小説。

#026, 聖徳太子 少年少女伝記文学館 2,しょうとくたいし

#027, 天涯の花 小説・未生庵一甫,てんがいのはな

長編

初出：「中央公論」文芸特集 1988年春、夏、秋、冬季号

#028, 冬のつばめ　新撰組外伝　京都町奉行所同心日記,ふゆのつばめ

#029, もどり橋,もどりばし

長編

初出：「京都民報」1989-01-01より12-24まで毎日曜、52回連載。

#030, 空蝉の花　池坊の異端児大住院以信,うつせみのはな

長編

単行本書き下ろし

#031, 空海　京都宗祖の旅,くうかい

#032,火宅往来　日本史のなかの女たち, かたくおうらい
歴史に舞った女たち,れきしにまったおんなたち,文庫化時改題

#033, 嫋々の剣,じょうじょうのけん

時代短篇集

#034, 親鸞　京都宗祖の旅,しんらん

#035,神無月の女　禁裏御付武士事件簿, かんなづきのおんな
禁裏御付武士事件簿　神無月の女,きんりおつきぶしじけんぼ文庫化時改題

連作時代小説：禁裏御付武士事件簿シリーズ　１

→シリーズ２へ

#036, 村雨の首,むらさめのくび

歴史小説集

#037, 闇の掟　公事宿事件書留帳,やみのおきて

連作時代小説：公事宿事件書留帳シリーズ　１

→シリーズ一覧へ

#038, 女人の寺　大和古寺逍遥,にょにんのてら

初出：茶道雑誌「淡交」1980年01月号〜12月号

#039, 流離の海　私本平家物語,りゅうりのうみ

初出：「北海道新聞」「東京新聞」「中日新聞」「西日本新聞」等　1990年11月12日〜1991年12月28日掲載

#040, 遍照の海,へんじょうのうみ

初出：「別冊婦人公論」1992年冬号